政治理論の重要なトピックについて専門的かつ高度な研究をおこない、新たな問題と課題について考える。今回は「政治と宗教」のトピックに関わる政治理論、とりわけリベラリズムの諸理論を考察する。

レクチャーもあるが、基本的にはグループ発表とディスカッションが中心となる。

オンライン授業は、Zoomを使用する。

配布資料はMoodleにアップロードする。なお、購入しなければならない書籍が1点ある。ロック『寛容についての手紙』(岩波文庫)を、各自、オンラインショップ等を使って購入して下さい(古本でも可)。


スケジュール
4/14-4/22の課題
Reading Assignments: 以下の文献を読み、リーディングのポイントを念頭においてじっくり読み、それらのポイントに関して自分なりの考えを簡単に整理しておくこと。

①Jose Casanova, “Rethinking Secularization: a global comparative perspective,” The Hedgehog Review, Spring and Summer (2006) *Moodleからダウンロード
リーディングのポイント:(i) 世俗化理論とはなにか?;(ii) 世俗化理論のなにが問題か?;(iii) 著者のアプローチの特質はなにか?
*4/29および5/6の授業では、一文ごとに読んで日本語に翻訳する精読をおこないます。分からない単語を調べるだけでなく、文脈も考慮して文章の意味を理解する作業をしておいてください。

② Thomas Aquinas, On Kingship *Moodleからダウンロード
リーディングのポイント:(i) 政治の目的はなにか?;(ii) 君主制を支持する論拠はなにか?;(iii) 政治と宗教の関係はどのようなものか?; (iv) なぜ宗教が政治の課題となるのか?

③ ロック『寛容についての手紙』(岩波文庫)*各自、購入
リーディングのポイント:(i) 寛容とはどのような制度原理か?;(ii) 寛容を支える論拠はなにか?;(iii) アクィナスとの違いはなにか?;(iv) 寛容に制約があるのはなぜか?


4/29 [オンライン授業開始]イントロ;宗教と世俗化理論(i)
(1)レクチャー
(2)Casanova, “Rethinking Secularization” の精読とレクチャー


5/6 宗教と世俗化理論(ii);中世における政治と宗教
(1)Casanova, “Rethinking Secularization” の精読とレクチャー
(2)Thomas Aquinas, On Kingship *Moodleからダウンロード


5/13 世俗主義と寛容
(1)ロック『寛容についての手紙』、9-59頁 *学生発表
(2)ロック『寛容についての手紙』、59-119頁 *学生発表


5/20 現代における世俗主義原理
(1)Robert Audi, “The separation of church and state and the obligations of citizenship,” Philosophy & Public Affairs (1989): 259-277. *学生発表;Moodleからダウンロード
(2)Robert Audi, “The separation of church and state and the obligations of citizenship,” Philosophy & Public Affairs (1989): 277-296. *学生発表;Moodleからダウンロード


5/27 中間テスト;公共的理性と宗教(i)
(1)中間テスト
(2)レクチャー:Rawls, “Public Reason Revisited” in Collected Papers;ロールズ「公共的理性の観念・再考」(『万民の法』に収録);Moodleからダウンロード


6/3 公共的理性と宗教(ii)
(1)Gaus, Gerald (2009). “The Place of Religious Belief in Public Reason Liberalism,” Maria Dimova-Cookson and Peter Stirk (eds.), Multiculturalism and Moral Conflict (Routledge), pp. 19-37. *学生発表;Moodleからダウンロード
(2)Gaus, Gerald, and Vallier, Kevin (2009). “The Roles of Religious Conviction in a Publicly Justified Polity: The Implications of Convergence, Asymmetry and Political Institutions,” Philosophy & Social Criticism 35(1-2), pp. 51-76. *学生発表;Moodleからダウンロード


6/10 公共的理性と宗教(iii)
(1)Laborde, Cécile (2013). “Political Liberalism and Religion: On Separation and Establishment,” Journal of Political Philosophy 21(1), pp. 67-79. *学生発表;Moodleからダウンロード
(2)Laborde, Cécile (2013). “Political Liberalism and Religion: On Separation and Establishment,” Journal of Political Philosophy 21(1), pp. 80-86. *学生発表;Moodleからダウンロード


6/17 まとめ;中間テストの返却と期末テストのガイダンス